『実は…、シオンとラルファ、そしてサザエルでの過去状況…。アランから色々と話を聞いている間に全てが繋がって来た…。』

アランが頷く。


『マルクの長年に渡る行動は…、まず国を乗っ取り権力を持つ事。さらなる権力を持つ為、己れの復讐の為、他国への侵略。』

母上が頷く。


『そして、さらには『紅い力』を求めているのではないか…と、これは推測でしかなかったのだが…』

「間違いありません!」

母上が言い放った。


『…と、カルラが言うのだから間違いないだろうな…』

父上が、どうしたものか…と大きな溜め息をつく。


「そもそも『紅い力』が何なんですか?多分アイリ本人も分かってない様だし。」

アズがそう先生に訪ねた。


先生は、魔力に対して私たちがどれだけ無知なのかを知っている。
一つ一つ、丁寧に説明し出した。



それは…、
魔力の色にまつわる話。

魔力は、色付きの方がより強いそうだ。


…個性、
マギーにそう聞いていたのに。


例えば、先生の『緑』。
先生の親は両方ウィッチで『青』と『黄』の血を持っていた。
姉のリフィルさんは『黄』。