「何者だ!!」

先生が攻撃してきた青服に怒鳴る。


私たちがルリ島に行っている間に、先生は城の給事や兵に事情を説明し、信じるの者以外は全て城の外へと出していた。

つまり…

「マルク信者!」

全員が剣を抜いた。


「くふふふ…、やはり…その魔力は紅色。『紅い力』!!これは良い土産話が出来た!」


そう言い残し、
青服は姿を消した…


べに色…?の、紅い力…?

奴は確かにそう言った。


「……紅?」

赤じゃないの…?

紅…、

ルリ島に行く前に、先生が言いかけていたのは、この事なの…?


仮にそうだとして、
この魔力が何だと言うのか…

私は先生に視線を送り、呆然と見つめていた。



「何事ですか!?」

母上が、談話室から出てきた。


「あぁ…、マルク信者の残りです。アイリさんが狙われました。」

先生がそう答えた。

そんな…と母上は私に駆け寄る。


「中へ!皆さん有り難う、もう良いですよ?」

再び私たちは談話室へと通された。