片想いだったね



数人の男子と岬ッチがこっちに向かって歩いて来る。



どうしよう、


心臓バクバクする。


逃げ出したくなる衝動は治まったと思ったけど、いざ、ここに来るのをわかっているのを知ると、



きゃぁぁぁぁぁ!ってまた逃げ出したくなる。



でも我慢。


変な女って思われたくない。


我慢、我慢、我慢。



でも心臓が早く動いて止まりそうだよ〜。







「お、高木とまっすじゃん。部活帰り?」


「しゅうちゃんお疲れ〜。」

同じクラスのしゅうちゃんと呼ばれている男子に声をかけられる。


しゅうちゃんはまっすと同じ小学校で、まっすとよく喋る男子だった。