私はまっすを置いて窓に向かって走り、ボールを拾っている岬ッチを見つけてしまった。



「ここは野球部を見るのに最高だよ。私の彼氏が野球部だから私はこの部活にしたの。」



三年生なのか、たった二個しか離れていないのに、凄く大人っぽく見えたのは、



【彼氏】



と、いうフレーズに意識してしまったのか。



「強制はしないけど、野球部見ながら部活仲間を作って、楽器の楽しさを知って貰えたら私は嬉しいよ。」



ニコッとその先輩が私に微笑む。