内山は面倒臭そうに教室を出ていった。



「………。」



「まっす?」



「内山君てさ、美紀のこと好きなんじゃない?」



「……は?」



あやぽんがニヤニヤしながら、私の腕をつつく。



え、ちょっと、止めてよ。



「ソレはないでしょ。同じ小学校なだけだよ。止めてよ、あやぽん。」



本当に止めて欲しい。



まっすは内山が好きなのに。



「まっすもそう思わない?」



なんにも知らないあやぽんがまっすに話題を振る。



やだ、何か、凄い気まずい。