片想いだったね





私の表情はずっと変わらない。



怒ってる顔でもなく、悲しい顔するわけでもなく、まして涙なんて見せない。



風がフゥッと通って前髪が揺れた。






「わかったよ。」



わかったよの言葉は【別れよう】の言葉と同じ意味。



私の恋は、







汗をかきそうになる夏の暑い気温の下、初めてキスをした水の流れる音と共に静かに終わる。




「…俺行くね。」


「ねぇ、岬ッチ…。」







ねぇ、岬ッチ。