片想いだったね



いつも帰る道はバス停に向かう道。


お互い自転車でも帰るルートは変わらない。


元々住んでいた区域が違うから、私は岬ッチの家を優先して自分を遠回りして一緒に帰っていた。


だけど今日は私の家だけ向かう帰り道。


翼と初めて一緒に帰った河原の道を傘を差して歩いて行く。




「岬ッチ見て、川の水ヤバい。」

「本当だ。」



と、川の水が雨のせいで茶色い色をつけて凄い勢いで流れている。



弱まったと思った雨がまた強くなってくる。



自然と早くなっていく歩くスピード。