「送ってくよ。雨弱くなってきたし。」 「私の家、歩いて一時間はかかるよ…。」 「………………行くぞ。鞄持ってこい。」 私の固まった足元がゆっくり柔らかくなり、良いのかなと自分の教室に戻って鞄を持ってくる。 岬ッチは既に廊下を歩いていて、私は必死に後を追う。