と、C組を覗いたら、
岬ッチが一人席に座って漫画を読んでいるのを見つけて、今日景子が言っていた内容が引っかかり声をかけずらい。
と、ドアにいる私に岬ッチが気付き、
「何してるの?入れば?」
と、自分の部屋のように声をかけてくれる。
これだけでも私のウジウジした部分は簡単に飛んで行くんだよ。岬ッチの隣の席に照れながら座る。
「岬ッチ帰らないの?」
「こんな雨の中帰ったらヤバいじゃん。翼じゃあるまいし。」
「しゅうちゃんとノリノリで帰っていくところ見てた。超笑ったもん。」
「……………………。」
無言になると雷の音がやけに響く。
昔から雷は好きじゃない。あの音の低音が身体をビクッとさせる。
「雷怖いの?」
ここで怖いとか言ったら、なんか私ぶりっ子みたいで言いたくなかったからつい、
「別に?」
と、言った直後にカメラでフラッシュしたような強い白い光が一瞬目の前に広がった直後に
ドーン!!ガラガラガラガラガラ!!
と、建物が揺れるほどの低音と音のでかさに叫び声をあげるどころか、あまりに驚き過ぎて私声すら出せず固まっていた。



