「キス……しちゃった。」
私の目は漫画のように飛び出てたかもしれない。冷めた態度だと思っていたまっすの顔はピンクに染まり、花まで飛んでいるように見える。
「ギャァァァァあああああ!!」
廊下の端で座りながらもひっくり返る私に、まっすがパンツ見えてるよウフフと急に乙女モードにチェンジして、本当なんだとまっすの態度が物語っている。
「あぁ、ビックリした……。」
キスくらいで動揺するウブな私は、初体験を済ませた話題も周りからチラホラ聞いていたが私は耳を閉じていた。
「内山とどこで?ねぇ、どうやって?」
「え~……。ウフフ。」
と、まっすとじゃれていたら、私達に向かって歩いてくる一人の生徒に全く気付かなかった。



