「しゅうちゃんも離れたし~武山達ともまた離れたし~、ここの男子ヘボばっかりじゃん?三人でつるもうね~!」


と、他の男子がいる前で堂々と大きい声で言う翼にこっちが焦る。


確かにパッとしない男子ばかりだけど、そんなことを平気で言わないで欲しい。


「景子ともようやく離れたし~まぁぁじ俺の時代~?」




翼のテンションの高さについていけない私とまっすは、無視してそれぞれの席に座る。


しかし面倒臭いことに、私の席の隣は翼の席の番号が書かれていて更に疲れる。


「美紀ったら~どんだけ俺のこと好きなわけ~?」


「バーカ。」



でも、勿論翼と同じクラスで嬉しい自分も確かにあるけどそれは黙っておこう。