「………寒くない?」
珍しく岬ッチから声をかけてくれて、嬉しくて大きな声で答えてしまう。
「全然平気!」
「………………。」
相変わらず、会話は続かないけどね。
「本当は寒いよね?」
と、時間を置いてまた同じ質問を私にしてくるので、素直に答えた。
「寒いけど平気だよ?岬ッチが寒いんでしょ?家戻って良いからさ。」
「…………………。」
やっぱり会話に間が空く。
だけどこれが岬ッチのペースなんだなぁとようやく一緒にいてわかってくる。
のんびりしてて、ほのぼのするって言うのかな?
私がほのぼのするって思うまではまだまだ時間がかかりそうだけどね。
私はまだまだ岬ッチにドキドキしっぱなしだもん。



