タイミングが見つからず、バックに入ったクリスマスプレゼントをいつ渡すかソワソワしていたが、思いきって岬ッチに声をかける。



「岬ッチ……。」

「………………。」

「これ……、クリスマスプレゼント。」




包装されたプレゼントをバックから取りだして、離れた場所から岬ッチに差し伸べる。



「え?マジで?」


と、身体を起こして離れていた距離から少し私に近づき、プレゼントを受け取ってくれる。


「ありがとう……。」


予想していた反応じゃない。喜ぶ顔を見たかった、照れた顔を見たかった。


岬ッチの顔は………、

少し困った表情。





迷惑だったのかなと、プレゼントを渡した私は岬ッチに近寄ることも出来ないままだった。


どうしよう。


顔にまで出ちゃう私の落ち込んだ顔…。