相変わらず私と岬ッチは会話が続かない。
時計を見るたび、あっという間に時間が立っていく。
岬ッチはテレビをつけて、あぐらをかきながら無表情で観ている。
私も一緒になってテレビを観ていたが、頭に全く内容が入らない。
テレビを観るフリして、岬ッチの横顔をこっそり見つめていた。
初めて岬ッチを見た時から一年半以上たって、岬ッチを好きになってから同じ年月が過ぎていた。
いまだに翼と同様カッコいいと同級生から言われている。岬ッチが彼氏で羨ましいと言われたことも有る。
バレたくないけどそのことがこっそり私の優越感でもあったが、彼氏.彼女らしいことをほとんど出来なくて苦しかった。
だけど、
今日は私、ちゃんと彼女みたいだよね。



