敷きっぱなしの布団に、テレビの前にゲームのソフトが散乱している。 大きなコンポ。重なったCDケース。 私が読まなそうな漫画が並んである本棚。その横に野球のボールとグローブも隅に置いてある。 ……これが岬ッチの部屋なんだ。岬ッチの匂いがする。 「適当に座って。」 岬ッチは敷きっぱなしの布団の上に座り、私は少し離れて正座をして座った。 緊張で口から心臓が出そうだ。