「じゃあ他に好きな人がいるの?」 「………。」 「教えてよ〜。」 「……………。」 まっすの自転車のスピードが若干早くなって、おいてかれそうになる。 私は恋とか中学校入って初めて知ったし、誰が誰を好きとかはきっと鈍い方だと思う。 ていうか、わかんない。 「まっす〜??」 一生懸命ついてったスピードに、突然まっすがゆっくり自転車を止める。 「どしたの?」 「……好きな人いるよ。」