「まっす~!!ヘルプ~!!」


教室にいるまっすを翼が呼ぶ。まっすは顔を手で塞いで下を向いている私に気付いて、私の側を走ってくる。


「翼!何言ったのよ!」

「俺悪くないし~。」



グシグシ汚い音を立てて泣く私は、なかなか言葉に出来なくて翼をフォローしてあげられない。



「俺しゅうちゃん家行くから、あとまっす宜しく~。」

「ちょっと!翼!!」

「岬ッチの彼女を俺が泣かすわけないっしょ~。」

「は?」






まっすが翼と私を交互に何度も見て、


えぇぇぇえええ!!!と、まっすと一緒にいた中で、一番大きな声を耳元で聞いてしまった。





本当は私も一緒になって叫びたかった。