少しでも翼のことを好きだと思ったこと。


翼と付き合うことを楽しみにしていたこと。


やっぱりまっすが忘れられないんだって、少しでもショックを感じた矛盾な私のこと。




心の底に封印した。



鍵は何処に捨てよう、決して開けられないように見つからないように、遠い所に鍵を捨てて、



この想いを、翼に伝えることを、開くこと無い私の心の宝箱に。





「ありがとう。」


翼に伝える言葉は、コレだけで良い。





歯車は狂っていない、これが歩む私の道。




私はまた、岬ッチを好きという未来が見えない道を外れることが出来なかった。

翼と同じように…、

道は違うのに目指す場所は同じ、望む答え。



手は繋いでいないのに、私と翼は確かにお互いの温度を感じて歩いた。



私と翼の片想いの火を、お互いに消さないように支えて歩く。