「……ねぇ、岬ッチは…。」


「ん〜?」


「岬ッチは噂になった子は居ないのかな……?」





不安の顔を一生懸命隠して恐る恐るまっすに聞いてみる。



どうか居ませんように。



お願いします、神様。



祈るように願った期待は虚しく、まっすの口からは聞きたくない言葉。













「う〜ん…。このクラスのみほちゃんとはずっと噂だったかな〜。みほちゃんがずっと岬ッチが好きで、岬ッチも好きで両想いかもねって言われてたかな。あ、でも付き合ってはいないからさ!!」












頭の上から硬くて大きなハンマーで頭を殴られたような、感じたことのない鈍い痛みに泣きそうになった。