「今帰り~?危ないっすよ~。」
「危ないって、車もこんなに通ってお店もいっぱいあってまだ五時半なのに?」
「アハハ~。的確過ぎ~。」
翼は禁止されている自転車に乗りながら私の横を歩く。
「怒られるよ。自転車。」
「チャリで怒られるんなら、既にピアスでヤキ入るっしょ~。だから平気~。」
「アハハ。」
まぁそうだよねと思いながら翼の話を笑いながら聞く。
「翼も学校帰り?」
「いんや、しゅうちゃん帰り~。しゅうちゃん家でたまってたけど腹減ったから帰る~的な?そしたら美紀発~見的な?」
「なるほど的な。」
「真似しちゃヤバイって~。送るよ~。俺のケツ乗りなよ~。」
「……私バスだから。」



