「なんだっけ?って考えてたけど、思い出せない…。」



返ってきた返事に岬ッチの思わぬボケについ、


「アハハハハっ、岬ッチウケる!!」


と、岬ッチと呼んで大きな声で笑っちゃった。





「私ね、中吉だったの。」


まだ結んでいなかった恋みくじを岬ッチに見せる。岬ッチの目線は私が見せたおみくじをジッと見て、また一つ、ドキっとした。





「…………俺の引いたおみくじと違う。」

「あ、うん。コレね、恋みくじだから。」

「そんなのあるんだ。」

「うん、でもなかなか結べなくて。」

「………………。」


少しグチャグチャになったおみくじがなんか恥ずかしくて、どんくさいって思われたくなくて、パッと後ろに隠す。