あやぽんは変わらずしゅうちゃんと楽しそうに喋ってる。
無言でいるのも雰囲気が悪くなる気がして、勇気を振り絞って岬ッチに話しかける。
さっきまで冷えていた身体なのに、
一気にカァァと暑くなって、汗までかきそうになる。
「………おみくじ、どうだった?」
バイバイ言ってからいつ以来の会話かな。岬ッチ、私と話したこと、覚えてるかな。
人混みの中、ガヤガヤと周りの声で話しかけた私の声は明らかに翼に話した時より声が小さかった。
恥ずかしくて消えちゃいたくなる。なんでこんなに小さくなっちゃうのかな。
岬ッチ、
なんにも言ってこないよ……。



