片想いだったね



「美紀だっけ~?しゅうちゃんと同じクラスだよね~?俺B組~、って新年初自己紹介ウケる~。」


語尾を伸ばして話すなんて知らなかったから、チャラいんだなって勝手に決めてしまう。


「うん、私もあやぽんもしゅうちゃんと同じクラスだよ。」


あやぽんになんとか関わりを持たせたくて、あやぽんの名前を出す。


本当はこんなことしてる場合じゃない。


岬ッチとまた話せるチャンスが欲しくてたまらなかった。でもあやぽんが固まっていて私が動かなきゃ始まらないんだもん。


岬ッチは輪に入ることなく、無言でおみくじを柵に結んでいた。


出来ることなら私も隣に行って一緒に結びたいよ。