片想いだったね



冬休み、



特に予定が無く気付いたら新年を向かえ、あやぽんと初詣に行った。


「まっす、ラブラブだねぇ。」

「うん。良かったじゃん。」


まっすにも初詣に誘ってみたけど、冬休みは部活がほとんど休みで、内山と初詣に行くからとフラれてしまった。


「美紀!おみくじ!おみくじ引こう!!」

「引く引くっ!!」


人だらけの神社で、人をかきわけておみくじや御守りが売っている店に並ぶ。


「う~、寒い~っ。」

「あやぽん、薄着過ぎ~。」


少しだけ列になって、あやぽんと震えながら順番を待つ。ようやく私たちの番になっておみくじを買おうと物色する。




「あやぽん!恋みくじ!恋みくじにしよう!」

「え~っ、私好きな人居ないも~。」

「翼好きって言ったじゃん。」

「………まぁ、男子の中で一番カッコいいからさぁ。」



そう言いながらも、恋みくじを買って真剣に選ぶあやぽんがおかしかった。