まっすが内山と付き合ったことも、羨ましいという感情は無いとは言い切れなかった。 付き合ったことは心の底から喜んだのに、自分との下校を断られて、まっすが内山と一緒に帰る姿を見かけると一人取り残された気分になるのも本音。 私も何か、 この為に頑張るという何かが欲しかった。 野球部だけを必死に見ても、誰も気付いてくれない自分の姿が惨めに感じた。 窓に背中を向けて、 見えたものはピカピカに光った私が受け持つトロンボーン。 頑張ろうと思った。