少しずつ変わっていった二学期、冬休みが入るとすぐに三年生が卒業をしてしまう。
あの憧れていた沢先輩にもう会えなくなるのが、たまらなく寂しく思えた。
「彼氏とは多分別れると思う。遠距離なんて、私たちは子供過ぎて自信なんてないから。」
「…………。」
「いつも話聞いてくれてありがとう。」
沢先輩が本当にたまに顔を出しては私に話してくれた苦しい恋心。
何も出来ない何も言えない私は、
何故か悔しくて涙が出たよ。
子供過ぎて上手くいく自信が無いなんてどうか思わないで下さい。
その言葉すら上手に口に出来ない。



