「オレ、部活めっちゃ頑張りたいんだよね。自主練とかも部活終わってからまだ体育館に残りたいし。待たれても......、送っていけないし。出来る時はするけど...。多分...、なんていうか...。」
内山が一生懸命まっすに話す。
普段無口であまり話さない内山が、まっすに向かって一生懸命伝えている。
「いいの?それでも。」
「いいの。内山君と付き合えれば。」
「淋しく...させるよ?多分。」
「いいの。本当にいいの。」
なんだか私、お邪魔みたいだからまっすの腕をスルリと抜けてこの場から立ち去る。
急にドッと疲れて猫背になってしまう。
疲れた中でも、内山がバスケ部にいる。いつも怒られるまで体育館で練習している。朝も早くに来て自主練をしている。
上手くなりたい。
口癖のように友達に話していたこと。
まっすから全て聞いていた。自分が入る隙なんて何も無いのはわかっているけど、部活を頑張っている内山が特にカッコいいといつも聞いていた。
内山、
淋しいなんて、まっすが想うわけないよ?
アンタのしてきた行動全てが好きなんだからね。
私の親友、
泣かせたら蹴りじゃ済まないからね。



