「内山、ちょっといい?」
内山が放課後真面目に掃除なんてしないのをわかっているから、案の定ただホウキを持ってウロウロしている内山を手招きで呼び出す。
「なに?」
これから告白されるとは知らないで、ただ黙って私の後をついてくる。
廊下の端で、まっすが緊張して待っている。
窓を開けていて、まっすの長い髪の毛が風でサラサラとなびいていた。
可愛いと思った。
頬っぺたがピンクに染まって、少しモジモジさせたまっすが女友達の自分でもとても可愛く見えたよ。
どうか、
内山にもこの姿を同じように思っていますように...。



