掃除中、ふと窓の外を見ると

空は赤く染まっていて、
校庭も赤く染まっていた


静かな教室にほうきのはく音が響く

おそらく、
先生たちも職員室に帰り
この校舎には俺たちだけだろう


少しドラマみたいな状況に
どこか恥ずかしながら、
「ゆ、夕焼けがきれいだね…」

と、呟いたらあいつが

「ほんとだね」

って、
笑顔で返事された


夕焼けに照らされたその笑顔は俺の脳裏に焼きついた