この班になってから
隣にあいつが居ない


だけど俺はあいつの後ろ姿がみえるだけで十分だった



休み時間や給食時間に
あいつと話しが出来る


ただ、そんな事が幸せに感じれるからだ…



でも、幸せだけではなく
驚きもあった




休み時間、壁に寄りかかり
お互いの部活について話してた

あやの「ゆうじはスポーツやってる?」

ゆうじ「俺はサッカーをやってるよ」

ゆうじ「あやのは前の学校でスポーツやってた?」

あやの「私は水泳をやってたよ」

ゆうじ「そうなんだ、
でも、ここの水泳は厳しいよ?」

あやの「大丈夫、顧問の先生は知ってるし
全国大会では優しくしてもらったから」

ゆうじ「えっ...全国大会?」

あやの「私、個人で平泳ぎの日本1になったことがあるの」

ゆうじ「す、凄いね…」

あやの「ありがと」



俺はサッカーで県の選抜に選ばれている

それは俺の中ではかなりの自慢だった


なのにそれ以上の人が
こんなにも近くに居ることに
とても動揺した


ゆうじ「そ、それでいつから水泳をやってるの?」


あやの「小学ニ年生からだよ
ゆうじはサッカーいつからやってるの?」

ゆうじ「小学三年生からやってるよ
でも、あやのの方が長いね」

あやの「うん、それでやり始めたきっかけってある?」

ゆうじ「俺はテレビを見てカッコいいなって思ったからだよ
あやのはあるの?」

あやの「私は小学一年生の時に
海での事がきっかけかな」

ゆうじ「何?ちょっと教えてや」


あやの「良いよ、
小学生の時に初めて海に行ったのよ、嬉しくて嬉しくて砂浜を走ってたら、波に足を取られてこけてその時に水着を着たお兄ちゃんに助けてもらって、そのお兄ちゃんに憧れて始めたの」


ゆうじ「ドラマチックだね」

あやの「でしょ」


〜♪〜♪〜♪


先生「全員、席につけ〜」

ゆうじ「あっ、ヤバい!!」

タッタッタ…




この後、先生には注意され2人で居残り掃除をさせられた...