よく分からない日々が続き
ふわふわとした
時間が過ぎる
そんなある休日
俺は何を思ったのか
散歩のついでに
買い物をしていた
商品だなを抜けたとこで
あいつは居た
「あっ」
と声を上げたので
俺は
「こんにちは」
と挨拶した
また
胸の鼓動が大きくなる
上がる体温につられて
顔も赤く染まっていく
恥ずかしくなって
その場を後にしてしまった
散歩の帰り道
十字路であいつとまた
偶然に出会った
「また、会ったね」
と、声をかけられ
「そ、そうだね」
と、答えたが
なぜだろう
舌が上手く回らない
友達となら何ともないのに
ドキドキが止まらない
そんな中で
「ねぇ、帰るのこっちなら一緒に帰らない?」
と、笑顔で聞かれた
何か癒される笑顔に
心が揺らめく
「い、良いよ」
最初は
胸のドキドキが止まらず
あたふたしてたが
話しをするたび
出てくる楽しさに
ごまかされていった
家に帰った俺は
ベッドに寝そべり
天井を見上げていた
あいつの顔や声が
俺の頭を回り続ける
俺の中はあいつの事で
いっぱいになっていた
俺は胸に手を当てながら
「これが恋なんかな…」
と、呟いた
