「あっ!あきだ」



そう言って
一緒に決勝戦を見ていた里菜[りな]が
少し離れたとこにいる男の子を指さした。





『友達?行ってくれば?』



あたしがそううながすと
里菜は「あき」という
男友達の方へ走って行った。



その間あたしは下を向いて
ケータイをいじって待っていた。