「・・・裏庭・・・?」
どうやら、右は裏庭に通じる道だったらしい。
裏庭っていうか・・・森?
林か。森ほど大きくはない。
・・・ていうか、裏庭=林って・・・。
おかしいな、こんな方程式見たことないや、あはははは。
いつまでも、ここに居ても仕方がない。
「戻りましょうか・・・」
深い深い溜息が、零れた。
・・・ガン、
え?
今、ガンって音した気がする。
この奥の方だろうか。
・・・人間、気になり出したら確かめるまで、気が済まないというのは
あながち間違ってない。
私は恐る恐る、音のする方へ
歩み寄って行った。
