「全く・・・今までどこに居たんだ?校門の前で待ってたっていうのに・・・」


はぁ、とため息をつきながら頭を掻く小鳥遊先生は、

何というか、カッコいい。

元々、顔が整ってる人なんだろうけど。


「・・・んで?お前は今までどこに居たんだ?」



・・・・・・・・・・・・・・・。



これは・・・何といえばいいのだろうか。


①嘘を付く。

②さっきまでの事を正直に言う。





・・・・・・結論。

①嘘を付く


いやいやいや、だってさっきまでの事をどう説明しろというんだ。

『しゅう』とかいう変な男に噛まれました。

何て言えるわけない。




「・・・・・・ククッ・・・お前何一人で百面相してんだよ・・・」


「へ?」


隣にいる小鳥遊先生を見ると、私の顔を見て笑っていた。

顔が整ってる人は、笑うと綺麗なんですね、わかります。


「私、百面相してましたか?」


「あぁ、見てて面白かったぞ」



嬉しくない感想、ありがとうございます。


という言葉を、口に出しかけて

飲み込んだ