犬かッお前は。


だなんて、突っ込むこともできません。

ペロペロ、クチュクチュ。




「ん、ごちそうさまでしたー」




お粗末さまでしたー。

じゃなくて。



「ねこの血ぃ、甘くって美味しいね」




イミワカンネ、ワタシ、ニホンゴ、ワカンナイヨ。




「ねこの身体も、美味しいのかなぁ・・・」





「・・・・・・え?」

身体?




え、何それ何それ。


もしかして、別の意味で食べようとしてる!?


無理、無理無理無理ぃ!!!!



「いただきまぁーす・・・」



いやあぁぁぁぁぁぁ!





チュッ






へ?


口に、軽く衝撃。


「・・・おあずけにするね、ねこ、いやそう」


「・・・え?」


「美味しいものは、とっておかないとねー」



何だそりゃ。



「あ、ねこ。もしかして期待したー?」



にやにやした顔で、そう聞いてくる。


「ッ、」



顔が、熱くてたまらない。

そりゃあ、覚悟くらいはしたけど・・・。




「・・・ねこ・・・、可愛い」


は・・・え・・・?


「真っ赤で、りんごみたい・・・おいしそー・・・」



やっぱり、美味しそう、なのね。





「ねこー、もっかい、ちゅーしてもいい?」

・・・はい?