お願いだから、抱かないで




「当たり前でしょ?あたしはしたくないんだから」

そう言いながら靴を履く。


てかなんであたしはこんなに平然としてるんだろう。


普通、緊張とかするものじゃない?


「本当は期待してんじゃないの?」


アイツは鼻で笑って歩き出した。


やっぱり最低!


てかあたしこれでいいの?


好きでもない人と、ましてやあたし、綾斗くんが好きなのに。


「早くしろよ」


アイツがそう言うから、つい早足で行ってしまった。