廊下を一人歩いていると、聞きたくない声が聞こえて、思わず足を速めた。



「ちょっとー無視とか酷くない？」


そういうと、さやは小走りに俺に近づいてきた。

「授業サボる気ー？」

「だったらなに？」


できるだけこいつに関わりたくなくて、顔も見ないで言った。


「じゃーさやもさぼろーっと」


「は？」