「椎………?」


恐る恐る声をかけるとびっくりしたように俺をみた。


なんでここにいるの。


誰とここに来たの。


いらない嫉妬が俺の中で芽生える。


友達とかも知れない。


だけど、変な勘が俺の中を支配する。


椎はサヤを見ると顔を歪めてどこかへ行ってしまった。


なんでアイツがそんな顔をするのか分からない。


ただ、アイツが気になった。