「俺と、付き合ってくれないかな?」
「ごめんなさい。あたし付き合うとか分からなくて…」
いつものように昼休みに昼寝をしていると、聞こえてきた会話。
告白とかここでやるなよ。
まあ屋上だから仕方ないけど。
しばらくすると男の「そっか」と言う答えが聞こえたのと同時に、屋上を出ていく音がした。
俺は鼻で笑うと目を閉じた。
だけど
「付き合うとかあり得ないっつーの!!」
急に聞こえた声に体を起こした。
なんだ?そう思って屋上の入り口近くを見ると
「っ」
さっきの告白された側だと思う女が手すりに捕まりグラウンドに向かって叫んでいる。
その横顔は、なぜか美人だった。
