お願いだから、抱かないで




「はあ?」


予想外の単語に言葉を漏らす。

身体ってこの人…



「あんたとヤるわけないでしょ!バカじゃないの?」


こいつはなに考えてんだか。


しかもあたし、そういうことしたことないし。


言うとバカにされるから言わないけど。


「ふーん。じゃあばらしていいんだ?」


こ、こいつ!


ホントムカつく。


余裕そうな笑みを浮かべるソイツに、腹がたちながらもわずかな理性を保つ。


「好きにすれば?」


ふんっと横をむく。

とっさにそう言っちゃったけど、あたしなに言ってるんだろ。

そう思ったときには遅くて

「じゃあ放課後、下駄箱で待ってろ。それと俺の名前は片桐徹也」


覚えとけ、そう一言言って屋上から出て行った。