冷たい風を正面から受けながら、階段を一段一段かけ上がる。 今だけは、妙に冷たく感じる。 気づいたら、さやちゃんの言葉通りに向かってた。 なにしに向かってるかは分からない。 ただ、気になった。 「………、」 屋上に近づくにつれて声が聞こえてくる。 徹也意外に誰かいるの? はっきりは聞こえないけど、会話してるのは確かだった。 長かった階段をやっと登り、ドアノブに手を伸ばした。 だけど 「徹也ぁ」 はっきりと女の子の甘ったるいアイツを呼ぶ声が聞こえてその場に固まった。