なによ?


そう言おうとしたとき。


「悪ぃ」


徹也はそう言って手首を離した。


予想外の言葉に、離された手首を凝視した。


コイツ、ホントに徹也?


なんか、いつもと違って調子が狂うな…。


「じゃあな」


そう言うと徹也は屋上を後にした。