お願いだから、抱かないで




今度は誰?


せっかくお弁当食べようしてたのに。


再び閉じた携帯を開いて内容を確認する。



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屋上に来なかったら

全部ばらすから。

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送り主なんて見なくても分かる。


アイツってこんなに性格悪かったの?


て言うか、もうばらさないでくれるんじゃなかったの?


疑問が頭の中で膨らんで、イライラしてきた。


「ちょっと出掛けてくるね」


あたしは皆にそういうと、携帯を握りしめて屋上に向かった。


文句言ってやる!


あんな最低な男に、弱みを握られてたまるものか。


そう考えると、自然に歩く速さが速くなった。