お願いだから、抱かないで




声が聞こえて反射的に振り向くと、そこには地面から身体を起こしながらこっちを見つめる人影。


「噂ではおしとやかって聞いたけど、それが本性なんだ?宮崎椎。」


二重の切れ長の目が、あたしとばっちり絡み合う。


かっこいい…。


じゃなくて!


「な、なんのこと?」


得意の愛想笑いでその男子に近づく。


本性ばらされたら、確実にヤバい。あたしの名前も知ってたし。


「ごまかしても無駄。告白のところから聞いてたし」


その男子はムクッと起き上がり、バカにしたようにフッと笑った。


む、ムカつく!!


そう思いつつも理性を保って、男子の目の前に止まる。