お願いだから、抱かないで




―――――……

―――……


やって、しまった。


「あたし、帰る」


散らばった服を身につけて、帰ろうとしたとき


「痛っ…」


腰に激痛が走る。


あたしホントにこいつとやっちゃったわけ?


イヤでも実感させられる。


「お前、綾斗が好きだろ」


唐突に徹也が言った言葉に、胸がドキッと波打つ。


な、なんでこいつが知ってるのよ…。


「まぁあんたの事だから、どうせ否定するだろうけど、バレバレだから」


腰の痛みなんか忘れてドアを開けた。


早く徹也から離れたかった。


だけど徹也がドアノブを握るあたしの手首を掴んだ。