「俺と付き合って!」


「ごめんなさい」



―――放課後


隣のクラスの男子に呼び出されて屋上へ行くと言われた言葉。


呼び出された時に大体のことは予想してたけど、実際全く嬉しくない。


「そっか」


目の前の男子はそういうと、屋上から出ていった。


あたしはそれを確認すると、深いため息をつく。


「マジ付き合うのとかあり得ないっつーの。」


ホント無理。


そう思いなが目の前の石を思い切り蹴飛ばす。


他人からは清楚美人、なんていわれてるけど、実際はそんなこと微塵もない。


いい顔すれば自然に周りがよってくるからしてるだけ。


だからこれからも、自分を偽って生活するつもり。


「へーぇ。やっぱりあんた、裏があったわけね」