ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*





なんで?



なんで聞いちゃいけないの?




正樹の背中を見ながら、そう思うことしかできなくて。





そう考えることしかできなくて、正樹と別れるときまでずっと、そのことしか頭になかった。





「……なぁ、菜々」



「…なに?」



駅のホームで、正樹はあたしにだけ聞こえるくらいの小さな声で言った。