「で?」 そう聞かれて、あたしは頭の中にひとりの男の子を浮かべた。 ――はずだった。 だけど、浮かんできたのはいつも浮かんでくる男の子と……もうひとり。 「あ…れ…?」 どんなに頭を振ってみても、もうひとりの男の子は頭の中から消えてくれない。 なんで? なんで…… 瑞希が、でてくるの――…? 正樹と瑞希。 ふたりの顔が浮かんでいるあたしは、どっちが好きなのか―― わからなかった。 自分の気持ちが、わからなかった――。