「よっ、瑞希おはよ!」 「おーっす」 菜々が転校してきて何日かたった。 いまだにオレが聞けないでいること。 それは、菜々の好きな男のこと。 まぁ、オレ、世にいうチキン……じゃねぇよ! ティキンだ、ティキン! だから聞けねぇだけだしっ。 「ねぇ、瑞希!」 「んー?」 席に着くと、隣の席の菜々がオレに話しかけてきた。 けっこー嬉しいぞ?お? まっ、オレのことだし、着々と惚れさせて――… 「瑞希って、彼女さんいたんだね!」