「お前にわかるかよっ……」 瑞希は小さく呟いて、あたしを強く抱きしめる。 瑞希の温もりが安心して、さらに涙が流れてくる。 あたしにはやっぱり……瑞希じゃなきゃダメだよ。 改めてそう感じた。 「ふーん。ま、いいけど」 寮くんはプリントを持つと、 「じゃーなー」 なんて言って、教室を出ていってしまった。 出ていく瞬間、寮くんはあたしにウィンクをした。 きっと、抱きしめたのも全部、寮くんの作戦だったのだろう。 明日……お礼、言っとかなきゃ。